ネットが当たり前になった時代で、ひと昔に比べてマッチングアプリやSNSなどを介して出会いを探している方は多いもの。
国際恋愛を楽しむ方も多くなりましたが、気付かぬ内に国際ロマンス詐欺に遭っていたというケースが多発しています。
今回は国際ロマンス詐欺に関する相談の流れや、おすすめの相談先などを紹介していきます。
【この記事で分かること】
・国際ロマンス詐欺のよくあるパターンとは?
・警察に相談するときの流れ
・国際ロマンス詐欺では警察は動いてくれない?
・警察以外で国際ロマンス詐欺の被害はどこに相談したらいいのか?
国際ロマンス詐欺についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
『国際ロマンス詐欺とは? 手口・対策・実際の事例などを徹底紹介』
この記事はこのような人におすすめ
- 国際ロマンス詐欺の被害に遭った人
- 被害を相談できる場所を探している人
- 知り合いが国際ロマンス詐欺の被害に遭っている人
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Contents
国際ロマンス詐欺のよくあるパターンとは?
国際ロマンス詐欺にはさまざまな手口が存在しており、年々手口の巧妙化が進んできています。
ここでは、国際ロマンス詐欺のよくあるパターンについて紹介していきます。
- 恋愛や結婚を絡めてお金を騙し取るパターン
- 投資に参加させてお金を巻き上げるパターン
それぞれチェックしていきましょう。
恋愛や結婚を絡めてお金を騙し取るパターン
国際ロマンス詐欺ということで、元を辿れば結婚詐欺の一種です。
従来の結婚詐欺は互いに日本人であることを公表した上で、金銭を騙し取るというのが一般的な流れです。
しかし国際ロマンス詐欺の場合だと、国際恋愛がベースになっています。
マッチングアプリなどを通じて知り合い、国内に住んでいる外国人という設定で積極的にアプローチをして恋愛感情を抱かせた段階で金銭を騙し取るというのが特徴です。
国際ロマンス詐欺自体はひと昔前から存在していましたが、ネット社会やSNSの普及、コロナウイルスによる外出自粛をきっかけに被害が増えてきている詐欺です。
コロナ中で直接逢えないことを理由に、落ち着いた頃に会いに行くから幸せになろうと口説かれるのがパターン化されているようです。
投資に参加させてお金を巻き上げるパターン
結婚を前提に付き合うとそそのかされ、2人の将来のためにと投資をさせられるパターンも多いです。
よくある事例として挙げられるのが、自称外国人経営者を名乗る男性から投資と称して金銭を騙し取るというもの。
直接LINEなどでやり取りしていく内に、投資するように説得されて断り切れず投資してしまったという方が非常に多い傾向にあります。
最初こそ数万円の少額投資していましたが、詐欺師側からの誘惑で中には消費者金融などから借り入れをしてしまったという方も少なくありません。
初めのうちは投資などを含めてやりとりができていたものの、詐欺師からの連絡が途絶え、一切連絡ができなくなってしまいます。
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国際ロマンス詐欺を解決に導く|警察に相談するときの流れ
国際ロマンス詐欺の被害に遭った場合は、迷わず信頼できるところに相談することをおすすめします。
相談先はさまざまですが、問題解決といえばやはり警察。
ここでは警察に相談する時の流れについて、3つのステップごとに紹介していきます。
- 1:自分で被害状況や証拠を集めておく
- 2:警察に相談して被害届を出すか決める
- 3:被害届を出したら継続的に相談をする
それぞれチェックしていきましょう。
1:自分で被害状況や証拠を集めておく
まずは警察に相談する前に、自分で被害状況の確認をする必要があります。
被害状況の確認をするためには、メッセージのやり取りをスクショしたり送金記録がある方は履歴などをメモしておきましょう。
とにかく相談するためには証拠が何よりも大切になります。
証拠がないとどんなに訴えても対応してくれないことが多いため、相談前にできる限りの証拠集めをすることをおすすめします。
証拠をまとめておくことで、自分が置かれている状況を整理することにもなります。
2:警察に相談して被害届を出すか決める
証拠を集めたら、いよいよ警察に相談しに行きます。
被害届を出すタイミングとしては、詐欺師がやり取りしていたアカウントを削除する前です。
被害届を出す場合は、証拠と一緒に提出しましょう。
3:被害届を出したら継続的に相談をする
先ほど警察に相談しに行く流れを大まかに解説してきましたが、多くの場合1回の相談で被害届が受理されることはかなり稀だといえます。
多くの相談者が経験しているので、自分だけが受理されなかったと落ち込む必要はありません。
万が一受理されなかった場合は、数回に分けて継続的に相談することをおすすめします。
受理されなかった理由などは聞けば教えてくれるので、受理までの方法を聞き出して何回もトライしてみましょう。
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国際ロマンス詐欺では警察は動いてくれない?
警察に相談に行ったとしても、なかなか対応してもらえなかったり、被害届を受理されなかったりするパターンは多いもの。
実は警察では、国際ロマンス詐欺に対応することが難しいとされているのです。
ではなぜ警察で対処が難しいのか。
ここでは以下の理由を元に解説していきます。
- 被害届の提出はできるものの受理されないこともある
- 国際関係が絡んでくると捜査ができない事もある
- 積極的に捜査をしてくれるかはわからない
それぞれチェックしていきましょう。
被害届の提出はできるものの受理されないこともある
被害届の受理は、条件が出揃わないとなかなか難しい部分があります。
受理までは難しいですが、被害に遭ったということを報告する形で被害届は出せます。
実際に対応してくれるかどうかは条件次第という状況です。
国際関係が絡んでくると捜査ができない事もある
被害届が受理できない可能性があるので、そもそも被害届を出せる状況にしているのは何故なのか疑問に感じませんか?
実のところ警察は、そもそも条例などの理由で詐欺に関与できないのです。
「民事不介入」といって、警察は法的な権利関係を裁定するなどができません。
警察の出番は刑事事件のみなので、国際関係が絡んでくると捜査ができないこともあるのです。
積極的に捜査をしてくれるかはわからない
上記で紹介した「民事不介入」が働いて、積極的に捜査をしてくれるかどうかは怪しい部分でもあります。
しかし、その分費用が発生せず、気軽に相談できる場所として存在しています。
1つの手段として認識しておくことをおすすめします。
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警察以外で国際ロマンス詐欺の被害はどこに相談したらいい?
最後に、警察以外で国際ロマンス詐欺の被害はどこに相談したらいいのかについて紹介していきます。
- 国民生活センターは無料で相談に乗ってもらえる
- 弁護士なら被害回復まで目指せるからおすすめ
- 特におすすめなのは国際ロマンス詐欺に精通している弁護士
それぞれチェックしていきましょう。
国民生活センターは無料で相談に乗ってもらえる
相談先の1つとして、警察以外で「国民生活センター」に相談する方も少なくありません。
警察と同じで証拠を揃えて持って行く必要はありますが、何かあった時の駆け込み寺として存在しています。
費用が発生することもないので、気軽に相談できる場所の1つとして挙げられます。
証拠を揃えて、伝えたい内容をまとめた上で相談しに行きましょう。
弁護士なら被害回復まで目指せるからおすすめ
直接弁護士の方から国際ロマンス詐欺について注意喚起を出しており、多くの弁護士が積極的に解決へと行動してくれます。
国際ロマンス詐欺で騙し取ったお金は、別の口座に移すなどして詐欺師側から被害回復を妨害してきます。
送金した記録から詐欺師を追跡することもできますが、その前に詐欺師が別の口座に移してしまうと捜査が難航します。
しかし弁護士であれば、被害回復に向けて迅速に対応してくれます。
特におすすめなのは国際ロマンス詐欺に精通している弁護士
国際ロマンス詐欺は近年流行している詐欺でもあるので、弁護士の中で専門に取り扱っているところも多くなってきました。
国際ロマンス詐欺に強い弁護士が対応することで、返金対応の可能性がかなり上がります。
国際詐欺系は、かなり複雑な問題とされています。
相談だけなら無料で話を聞いてくれるところが多いので、1度相談してみるだけでも価値はあります。
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まとめ:警察よりも弁護士に相談するのがおすすめ
国際ロマンス詐欺に関する相談の流れや、おすすめの相談先などを紹介してきました。
本記事では警察を中心にさまざまな相談先を紹介してきましたが、専門家が多く対応もスムーズなため、国際ロマンス詐欺の問題解決は弁護士に相談するのがおすすめです。
国際ロマンス詐欺にはさまざまな手口が存在しており、被害者が増加傾向にあります。
行政などから積極的に注意喚起が出される程流行している詐欺の手口なので、十分に注意してください。