マッチングアプリやSNSなどを中心に被害が拡大している、国際ロマンス詐欺。
詐欺には十分気を付けているつもりでも、自分だけはかからないと思い込んでいる方は少なくありません。
今回は、国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった場合の対処法を紹介していきます。
- 高額な商品を購入するようにお願いされる
- お金の振込みを要求される
- 将来のために投資をしようと誘われる
このような言動は国際ロマンス詐欺の可能性が非常に高いです。
詐欺に引っかからないためにも、適切な対処法について学んでいきましょう。
【この記事で分かること】
・国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった時のリスク
・個人情報を聞き出す手口について
・個人情報を教えてしまった後にできる対処法
国際ロマンス詐欺についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
『国際ロマンス詐欺とは? 手口・対策・実際の事例などを徹底紹介』
この記事はこのような人におすすめ
- 国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった人
- 情報を渡すことのリスクを知りたい人
- 情報を教えた後の適切な対処法について
詐欺被害に強い弁護士事務所へ相談する
Contents
危険?国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった時のリスク
国際ロマンス詐欺はSNS社会やコロナウイルスの影響から急増してきている詐欺の種類です。
相手と親密な関係になっている状態だからこそ、自分が好きになった相手がまさか詐欺師だったなんて考えたくないですよね。
相手を信じる気持ちから個人情報をつい教えてしまったという方が、非常に多い傾向にあります。
ここでは、国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった時のリスクについて紹介していきます。
ここで紹介する個人情報を教えてしまった時のリスクは、大きく分けて以下4つが挙げられます。
- 個人情報が売られるなど外部に流出するリスク
- 個人情報を盾にした脅しに遭うリスク
- 詐欺師の写真や情報として利用されるリスク
- アプリやSNSなどのアカウントが乗っ取られるリスク
それぞれチェックしていきましょう。
個人情報が売られるなど外部に流出するリスク
多くの企業ではお客様情報というものは厳重に管理されており、外部への流出はしないようにセキュリティ対策がされています。
ですが1人の詐欺師に個人情報を教えてしまうと、その個人情報は1つの価値を持ち取引に使われてしまうのです。
海外の詐欺集団はもちろん、国内でも個人情報を有料で取引されているという話はよく耳にします。
特に海外では、詐欺のターゲットになりそうな人のリストが高値で取引に使われている傾向にあります。
1つの詐欺を回避したとしても、また別の詐欺に使われる可能性が考えられるのです。
個人情報を盾にした脅しに遭うリスク
詐欺にもよりますが、かなり攻撃的な相手だとお金を送らないと個人情報をばらまくと脅して来ることもあります。
例年でも度々注目を集めるランサムウェアも、この傾向になります。
国際ロマンス詐欺の場合、恋愛関係になった相手が脅迫してくるなんて普通ではありえません。
- 性的な画像、または動画を送った
- 電話番号などを教えたなど
本当に個人情報を流出させることもあるので、非常に危険な状態です。
詐欺以前に脅迫罪として弁護士などに相談が可能なので、1人で抱え込まず早めに相談しましょう。
詐欺師の写真や情報として利用されるリスク
国際ロマンス詐欺では、他人の情報を悪用することもあります。
例えばあなたの写真や情報を使って、別のターゲットを騙すということが考えられます。
事例の1つとして、Aさんの写真が悪用されてしまい、知り合いのBさんも被害に遭ってあらぬ誤解を生んでしまったというもの。
国際ロマンス詐欺は、金銭被害だけに限らずこういった個人情報の面でも大きなリスクが伴います。
アプリやSNSなどのアカウントが乗っ取られるリスク
個人情報を教えてしまうと、SNSなどのアカウントが乗っ取り被害に遭う可能性も考えられます。
個人情報は教えた相手だけでなく流出も考えられるので、別の第三者が乗っ取りに成功してしまうこともあります。
電話番号やメールアドレスなどを知るだけで、パスワードを推測することも可能です。
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こんな言葉に注意して|個人情報を聞き出す手口について
詐欺師が個人情報を入手する手口は、大きく分けて以下3つが挙げられます。
- プレゼントなど贈り物を贈るという口実
- 会いに行くから住所などを教えてほしいと言われる
- 結婚する上で書類に記載しなくてはならないと言われる
個人情報は、恋人など親密な関係になっている段階で聞き出します。
親密な関係だと思っていると迷わず送ってしまうため、非常に厄介な手口です。
それぞれチェックしていきましょう。
プレゼントなど贈り物を贈るという口実
国際ロマンス詐欺で個人情報を聞き出す主な手口の1つとして、プレゼントなど贈り物を贈るという口実が挙げられます。
求められる個人情報は、主に以下2つ。
- 送付先
- 氏名
中には電話番号も求められますが、恋愛関係にあれば個人情報を教えることに抵抗を感じる方も少なくありません。
そのため安易に教えてしまうのです。
会いに行くから住所などを教えてほしいと言われる
- いつかあなたに会いに行くから
- 恋人関係なのだから、住んでいる場所が知りたいなど
ターゲットに会う口実を作って、住所などの個人情報を教えるように迫ります。
結婚を前提として交際をしているのだから、住所は知っておいた方が良いというのも国際ロマンス詐欺によくある手口です。
住所を教えることに関しても、プレゼントなど贈り物を贈るという口実と同じで個人情報を聞き出しやすい手口だといえます。
結婚する上で書類に記載しなくてはならないと言われる
確かに婚姻届けには、お互いの氏名などを記載する必要があります。
しかし、結婚するにあたっての手続きや結婚式の段取り、両親への顔合わせなど具体的なことまで話が進んでいますか?
ただ「結婚」というワードだけ匂わせているような相手であれば、注意したほうがいいでしょう。
純粋にそれらしき情報などを欲しがっているだけなので、よくある手口ではありますが相手の言葉を鵜吞みにしないよう注意してください。
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個人情報を教えてしまったら?教えた後にできる対処法
最後に、個人情報を教えてしまった後にできる対処法について紹介していきます。
- これ以上は情報を教えないように気をつける
- 相手とは連絡せず知らない相手からの連絡は無視する
- できる範囲で自分の情報を変更しておく
それぞれチェックしていきましょう
これ以上は情報を教えないように気をつける
相手に怪しい言動が見受けられたり、詐欺師によくある特徴に当てはまっていたりした場合は、一旦情報を流すのをやめましょう。
結婚の話をしてくるのに具体的な話は一切進まない、第三者と会うのを極端に嫌がるなどはよくある詐欺師の特徴です。
その場合は、相手にこれ以上の情報を教えるのを控えましょう。
よくあるのが、本人の個人情報ではなく知人や家族の個人情報を教えてしまうというもの。
話題の1つとして名前だけでも教えてしまうと、今後は教えてしまった方が次のターゲットになる可能性が考えられます。
被害が拡大してしまうため、不審に感じたら相手にこれ以上の情報を教えるのを控えましょう。
相手とは連絡せず知らない相手からの連絡は無視する
心のどこかで詐欺師なのでは?と感じた場合、すぐに相手との連絡を断ちましょう。
最初こそ連絡が来たりすることもありますが、その場合はスルーしてLINEなどはブロックしてください。
国際ロマンス詐欺の場合、1人のターゲットを複数人で騙している可能性も考えられます。
そのため別の詐欺師からコンタクト申請が来ることもありますが、身に覚えがなければそれもスルーです。
できる範囲で自分の情報を変更しておく
相手に教えてしまった情報は、可能であれば変更しておくことをおすすめします。
もちろん中にはすぐに変更が難しいものもありますが、LINEでやり取りをしていた場合はアカウントを変更するなどして次に来る可能性がある被害を回避できます。
銀行口座や住所を教えてしまったら、銀行を変更したり、最悪の場合は引っ越しも検討してみましょう。
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まとめ:国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えないよう気をつけて
国際ロマンス詐欺師に個人情報を教えてしまった場合の対処法を紹介してきました。
個人情報は、1つ教えれば別の詐欺の標的になる可能性が考えられます。
とはいえ、すでに教えてしまったことに関しては仕方ありません。
しかし、問題をそのままにしていると、あなたに降りかかる詐欺の連鎖は途切れることはありません。
自分1人で抱えきれない問題に直面してメンタル面から体調を崩してしまう方も少なくないので、個人情報などを教えてしまったら弁護士などに相談してみましょう。
解決への手助けになるので、これ以上の情報を教えず1つ1つ対処していきましょう。