「SNSで出会った困っている友人にお金を貸したつもりが、連絡が途絶えてしまった」
「海外の友人にお金を送金したら、アカウントごと消えてしまった」
近年、このようなSNSにおける詐欺トラブルが相次いで発生しています。
しかも、恋愛感情を抱かせる「ロマンス詐欺」とは裏腹に、友人感情でお金をだまし取る「ベストフレンド詐欺」というものが横行しています。
本日は、ベストフレンド詐欺とは何なのか?から、もし被害に遭ってしまった場合の対処法まで、徹底的に解説していきます。
国際ロマンス詐欺についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
『国際ロマンス詐欺とは? 手口・対策・実際の事例などを徹底紹介』
当記事はこのような人におすすめ
- ベストフレンド詐欺とはどんなものか知りたい
- 自分がもしかしたらベストフレンド詐欺に遭っているのかもしれない
- 詐欺被害に遭ったらどうしたらいいのか知りたい
詐欺被害に強い弁護士事務所へ相談する
ベストフレンド詐欺とは
ベストフレンド詐欺とは、恋愛感情ではなく、友情を抱かせて騙す悪質な手口です。
近年よく見かける国際ロマンス詐欺とは打って変わり、外国人の友人にお金をだまし取られるというシチュエーションです。
新型コロナウィルスが流行してから、このベストフレンド詐欺が横行しています。
出会いのきっかけも、マッチングアプリではなく、InstagramやFacebookなどのSNSです。
手口自体は特殊で、大体相手は危険な場所で仕事をしている設定がほとんど。
死と隣り合わせの戦いの最中にいる写真をこちらに送り『友人』としての同情心を煽ってきます。
ベストフレンド詐欺の手口
実際に遭ったベストフレンド詐欺の流れは、以下の通りです。
※こちらはYahoo!ニュースを参考にさせて頂いています。
- 既婚者女性30歳AさんはInstagramで50代の国連で働くカナダ人男性医師と出会う
- LINEを交換して英語でのやり取りの中、彼はパキスタンの戦火の中で医療活動をしていることを知る
- 次々と苦労をアピールする写真が送られてくる
- 「こんな中働くのは嫌だ、帰国したい」と弱音を吐かれる
- Aさんも友人として助けてあげたいと思うようになる
- 「帰国したいんだけど、こちらの銀行からはお金が引き出せない。2700ドル(30万)貸してもらえないか?帰国したら絶対に返す。」と言われる
- Aさんは30万を貸してしまう
ここまでは、なんとなく予想できる流れです。
しかし、ここから急展開が起こります。
- 「飛行機に乗る直前で、国連から『勝手に帰るな』と止められてしまった」とLINEが来る
- 数日後「国連に帰国の届け出を出した。しかし7000ドル(78万)払わなければならない。必ず返すから貸してほしい。」と頼まれる
- Aさんはまたもや送金しそうになったが、別のInstagramで出会った韓国人の友人に止められ、送金を辞めた
これで詐欺を防げたかと思いきや、ここからまた二重の罠が仕掛けられていました。
- その後も韓国人の友人は「ぼくが国連に通報しておく」とメッセージをくれます
- 後日、韓国人の友人から「お金を取り戻すのに手数料として20万かかる」と言われる
- 画像が送信されたが、Aさんはネットで詐欺によく使われているという画像を発見し、一命を取り留める
なんとも長い長い、ベストフレンド詐欺の実態はこれで幕を閉じました。
SNSで出会う外国人には厳重な注意が必要です。
ベストフレンド詐欺に遭った場合の対処法
「SNSで出会った外国人にお金を貸してしまった」
「Instagramで出会った外国人が大変そうな写真を送ってきている」
このように、少しでも「怪しいかも…?」と感じた場合、詐欺被害を得意とした弁護士に相談してみることをおすすめします。
詐欺専門の弁護士であれば、最近の詐欺事情にも詳しく、被害金の変換請求を行うことができます。
SNSで出会った友人には絶対に相談せず、必ず弁護士へ相談をしてください。
上記の実例のように、二次被害につながる可能性があります。
まとめ
「ラインを教えてしまったけど、あのカナダ人も怪しいのかな?」
このように、少しでもおかしいと思ったら 一度相手との連絡を中断し、弁護士へ相談をしましょう。
返金を望んでいるのならば、なおさら時間との勝負になります。
友人に相談などしていては、詐欺の相手に逃げられることはおろか、二次被害にもつながり兼ねません。
友人を疑いたくない気持ちはわかりますが、大きなお金が動く事態です。
できるだけ早く詐欺専門の弁護士に相談するようにしてください。
ぜひ、躊躇せず、気軽に相談の連絡を入れてみてくださいね。
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