マッチングアプリやSNSで出会った外国人からお金を騙し取られる「国際ロマンス詐欺」
英語ができる人だけが狙われていると思っていませんか?
国際結婚を希望する人は年々増加するのに伴い、国際結婚専用マッチングアプリやSNSでの異文化交流も増えているのです。当記事では、英語力と国際ロマンス詐欺の関係や詐欺かどうか確かめる方法を詳しく紹介します。
【この記事でわかること】
・国際ロマンス詐欺と英語力の関係
・国際ロマンス詐欺を見分ける方法
・国際ロマンス詐欺がターゲットに選ぶ特徴
詐欺事件に強い弁護士事務所へ相談する
Contents
国際ロマンス詐欺の被害に遭う人は英語ができる人?
国際結婚に特化したマッチングアプリ経由の国際ロマンス詐欺に被害者は、英語ができない人よりできる人の方が多い傾向にあります。したがって、自分は英語ができないから、国際ロマンス詐欺とは無縁と思っている方が多いのではないでしょうか。
たしかに、国際結婚を目的としたマッチングアプリでは、登録するほとんどの人が英語に強いので、必然的に詐欺に会う可能性も高くなります。しかし、国際ロマンス詐欺は国際結婚に特化したマッチングアプリ以外にも潜んでいるので、英語ができない人だと詐欺にあわないとはいえません。
英語ができなくても国際ロマンス詐欺の被害に遭う
英語ができない人でも、国内のマッチングアプリやSNSを通した国際ロマンス詐欺報告が多く報告されているのです。英語ができない人の多くは、外国人との関わりが少ないので、外国文化に精通している人なら誰でもわかる矛盾に気がつくことが難しく騙されやすい傾向にあります。
国際ロマンス詐欺師はアカウントに魅力的な写真や職業を設定し、ロマンス映画のような甘い言葉で熱烈アプローチしてきます。つまり、国際ロマンス詐欺の被害者になりやすい人は、英語ができるかできないかではなく、外国人の異性に興味があるかないかで決まるのではないでしょうか。
国際ロマンス詐欺と英語は関係ないのはどうして?
国際ロマンス詐欺と英語ができるかどうかが関係ないの要因には、翻訳アプリの普及が進んでいるからと推測できます。Google翻訳では100以上の言語を取り扱っているため英語が母国語でなくとも英語でやりとりができますし、日本語でのやりとりも可能です。
ここでは、国際ロマンス詐欺師がよく使う設定とあわせて英語が関係ない理由を解説しますので参考にしてください。
日本に住んでいる外国人という設定の場合も多い
国際ロマンス詐欺は、英語ができない日本人をターゲットに選ぶ場合、日本に住んでいる外国人を装ってアプローチするケースが多くあります。英語ができない人と英語でやり取りしてお金をだまし取るのは難しいので、詐欺師は翻訳ツールを利用してある程度日本語が話せる設定にしておく必要があります。
日本語は共通言語である英語に比べ認知度が低く、外国に住んでいる設定の人物だと怪しまれる可能性が高いため日本在住の留学生や出稼ぎに来た人を演じるのでしょう。また、日本人が外国人を装って詐欺をはたらく場合もあります。
国籍や居住国などが本当である可能性が低い
国際ロマンス詐欺師は、名前や写真だけではなく先に説明した国籍や居住国を偽っている可能性が高い傾向にあります。これは、本当の情報をターゲットに流してしまうと発覚したときにつかまりやすくなるためでしょう。
また、国際ロマンス詐欺犯人の多くはアジア圏を拠点に活動しているといわれていますが、詐欺用のアカウントには、より多くの人を騙すため国籍や居住国を人気の高い欧米やヨーロッパに設定しています。英語が堪能な人であればイントネーションや文からどの地域出身かを判断できますよ。
国際ロマンス詐欺かも?詐欺師かどうか確かめる方法
SNSやマッチングアプリを利用して外国人パートナーを探している人は年々増加傾向にありますが、国際ロマンス詐欺も増えているのです。
ここでは、国際ロマンス詐欺のよくある手口をもとに、詐欺師かどうか確かめる方法を3つ紹介します。少しでも怪しいと感じたり、出会って間もないのに金銭援助を申し込まれたりしていたら、ぜひ試してみてください。
身分証など情報がわかるものを見せてもらう
SNSやマッチングアプリで出会ったパートナーが国際ロマンス詐欺の疑いがあるときは、免許証やパスポートといった国が発行している身分証を見せてもらいましょう。画像データの場合加工されている可能性もありますので、直接またはビデオ通話で見せてもらいスクリーンショットをとってください。
公的書類の型や偽物の見分け方は、インターネットで検索すると簡単に見つかります。ただし、個人情報なので知り合ってすぐにお願いすると国際ロマンス詐欺師でなくとも断られる可能性が高いため、お金を要求された時に身分証の提示をお願いするといいですよ。
ネット上の出会いの場合は実際に会ってみる
国際ロマンス詐欺は、インターネット上のやり取りだけでお金をだまし取る手口が多く、なにかと理由をつけて直接会うことがほとんどありません。実際に会えたからといって国際ロマンス詐欺ではないと断定はできませんが、可能性は低くなります。
また、よくある手口として会いに行くお金がないから援助してほしいと連絡がくることがありますが、一度お金を渡してしまうとどんどんエスカレートしていくのできっぱり断りましょう。国によって渡航費用は異なりますが、数万から数十万円を用意できない人は日本で生活することは難しく、詐欺師でなくとも日本に来た場合生活費をすべて出してあげることになります。
家族や友人に会ってもらう・会わせてもらう
国際ロマンス詐欺は直接会わないこと以外にも、第三者を介入しないという特徴がありますので、詐欺師かどうか確かめるには家族や友人に会ってもらったり、会わせてもらう手が有効です。遠くに住んでいる場合直接会うのは難しいけれど、ビデオ通話アプリを利用すればどこに住んでいてもインターネット環境さえあれば顔を見て会話できます。
熱烈アプローチで結婚を匂わせているのになにかと理由をつけて断る人は、国際ロマンス詐欺の可能性が高いので注意してください。
国際ロマンス詐欺の被害に遭ったらどうしたら良い?
国際ロマンス詐欺の被害にあい、金銭を騙し取られてもきちんと対策することで、返還請求や二次被害を防げます。また、金銭金額に関わらず被害届を提出することで、ほかの人への被害を防ぐ効果も期待できますので、泣き寝入りせず対策しましょう。
ここでは、国際ロマンス詐欺の被害発覚後にすべきことを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
情報や送金をそれ以上しないようにする
国際ロマンス詐欺だとお金を送ったあとに気がついた場合は、個人情報や送金をそれ以上しないようにしましょう。一度お金を渡してしまうと要求はどんどんエスカレートしていき、バレたと気がついた場合も個人情報をネタに脅してくる可能性も十分考えられます。
また、国際ロマンス詐欺がバレたあとにタイミングよく弁護士と名乗る人物から注意喚起の電話がかかってくるケースがありますが、詐欺被害救済を装った同じグループの詐欺師の可能性が高いので注意してください。
連絡が取れるうちに証拠をたくさん集めておく
国際ロマンス詐欺の被害発覚後は、先に説明したこれ以上被害を拡大させないための対策のほかに、連絡が取れるうちに証拠をできるだけたくさん集めましょう。これは、被害金額を取り戻したり警察に被害届を提出したりする場合に、詐欺があった証拠を提出しなければいけないからです。
以下に集めておきたい証拠を記載しますので、参考にしてください。
- 送金履歴:銀行や支払い明細
- メッセージのやりとり:削除防止のためスクリーンショット推奨
- SNSやマッチングアプリのアカウント:削除防止のためスクリーンショット推奨
- 音声データ:通話の録音
国際ロマンス詐欺に精通している弁護士に相談する
お金を取り戻すには、国際ロマンス詐欺に精通し実績が豊富な弁護士に相談するのがおすすめです。個人で手続きすることは不可能ではありませんが、弁護士に依頼することで難しい書類作成や調査を丸投げできるので負担を軽減でるのです。
また、個人で訴えを起こすよりも国際ロマンス詐欺の専門知識がある弁護士に依頼した方が、お金を取り戻せる確率も高くなります。お金を取り戻せる可能性やどのくらいの費用が必要か気になる人は、無料相談を受け付けている弁護士事務所に問い合わせると教えてくれますよ。
まとめ|国際ロマンス詐欺と英語ができるかどうかは関係ない
国際ロマンス詐欺と英語ができるかどうかは関係なく、英語ができない人でも国際ロマンス詐欺はターゲットに選び騙そうと近づいてきます。外国人との交流が少なく英語ができない人は、詐欺師の特徴や手口を理解していないと騙されやすいので注意しましょう。
怪しいと感じたらこのページで紹介した国際ロマンス詐欺かどうか確かめる方法を試してみてください。
また、万が一詐欺被害にあってしまっても泣き寝入りせず、証拠を集め国際ロマンス詐欺に精通した弁護士に相談することで、お金を取り戻すこともできますよ。
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