国際ロマンス詐欺

国際ロマンス詐欺師で逮捕された事例はある?実際の事例と詐欺師の見分け方

国際ロマンス詐欺とは、外国人や外国人を装った日本人による詐欺犯罪のことです。
SNSやマッチングアプリなどを利用し出会い、ターゲットとやり取りをする中で恋愛感情を抱かせ、何らかの金銭が必要な状況に落ちいたとして金銭を騙し取る手口が特徴です。
SNSやマッチングアプリの利用者が増えている近年、国際ロマンス詐欺の被害も急増しています。
今回は、国際ロマンス詐欺を詳しく知るために実際の事例や手口について解説します。
【この記事でわかること】

  • 国際ロマンス詐欺の逮捕実例3件
  • 国際ロマンス詐欺師を見分けるわかりやすい特徴
  • 被害に遭ってしまった場合の自分でできる対処法
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    国際ロマンス詐欺で逮捕された事例はある?


    国際ロマンス詐欺はターゲットとネット上や通話のみのコミュニケーションしか取らず、実際に会わずにお金を騙し取る手口を使うため身元の捜査が難しいと言われています。
    さらに、詐欺師が外国人の場合は国を超えての捜査になるため、逮捕に至るのは困難な場合が多いようです。
    しかし、国際ロマンス詐欺は入念な捜査で立証から逮捕までの実例もあるため、以下の3つの実際の国際ロマンス詐欺逮捕例をみていきましょう。

  • 詐欺グループのリーダー格である男性がガーナで拘束されたケース
  • SNSで外国人を名乗る男性が逮捕されたケース
  • 米国軍人を装った外国人男性が逮捕されたケース
  • 事例①詐欺グループのリーダー格である男性がガーナで拘束されたケース

  • 対象:55歳男性2人(京都府在住)
  • 被害額:およそ150万円
  • 詐欺師国籍:日本
  • コミュニケーションのきっかけ:マッチングアプリ
  • こちらの事例は、ガーナ在住の日本人がリーダーのグループによる国際ロマンス詐欺です。
    マッチングアプリで「海外に住むアメリカ人ライター」を装い、京都府在住の男性2人から生活費などの名目でお金を騙した取った疑いで逮捕されています。
    リーダーの容疑者が滞在先のガーナから指示を出し、日本にいるメンバーに実働させていた疑いで国際手配されていましたが、ガーナの捜査当局に不法滞在の疑いで身柄を拘束されたため、日本に移送され警察は逮捕する方針という事例です。
    警察の捜査によると、この事例以外にも詐欺グループの口座には合計65人の被害者と思われる相手からの入金が、計3億9千万ありました。
    国際ロマンス詐欺はグループ班であることが多く、複数のターゲットを同時に狙うという特徴が表れている事例になります。

    事例②SNSで外国人を名乗る男性が逮捕されたケース

  • 対象:50代女性(三重県在住)
  • 被害額:75万円
  • 詐欺師国籍:日本
  • コミュニケーションのきっかけ:SNS、電子メール
  • こちらの事例は、東京都足立区在住の日本人グループによる国際ロマンス詐欺です。
    SNSの会員制交流サイトで「米国軍人」を装い、50代の女性から現金を騙し取った疑いで逮捕されました。
    この事例の容疑者は、氏名不詳の数人と共謀し、女性に対して「イランの戦争地帯にいる。退役したら日本で暮らす。退職金を送りたい」などと嘘をつき、現金を送るのに金額が高額なため荷物配送保証料が必要と信じ込ませ現金75万円を振り込ませ騙し取ったとされています。
    容疑者は42歳の会社役員で、被害者に恋愛感情を抱かせでお金を騙し取ったとみられています。
    結婚や相手との幸せな未来をちらつかせ、恋愛感情を使用して騙す国際ロマンス詐欺の特徴的な事例です。

    事例③米国軍人を装った外国人男性が逮捕されたケース

  • 対象:40代女性
  • 被害額:約880万円
  • 詐欺師国籍:ナイジェリア、カメルーン
  • コミュニケーションのきっかけ:SNS
  • こちらの事例は、ナイジェリアとカメルーン国籍の男性4人による国際ロマンス詐欺です。
    アメリカの軍人を名乗り、恋愛感情を抱かせプロポーズした後「戦地で負傷し、除隊のためにお金が必要」とイギリスの口座に複数回お金を振り込ませたとされています。
    入院先の病院関係者と名乗る人物も介入し入金を求めるなど手の込んだ手口で、「お金を送らなければ彼が死んでしまう」と必死にさせられる状況を作り出していました。
    被害者の同僚が気付き検索すると、写真は偽物で容疑者に問い詰めると翌日にはアカウントが削除されていたという手口です。
    この事例の容疑者は外国籍の日本在住者で、日本にいながら外国に在住しているようにみせかけるという国際ロマンス詐欺の特徴的な事例です。

    国際ロマンス詐欺かも?詐欺師を見分ける方法


    国際ロマンス詐欺は金銭的な被害に加え、恋愛感情や結婚への希望を利用され精神的にも大きな被害があります。
    今や国際ロマンス詐欺師は、SNSやマッチングアプリ内に潜んでいつでも犯行できるよう虎視眈々と狙っています。
    被害に遭わないためには、SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手が国際ロマンス詐欺師ではないか見極める必要があります。
    詐欺師を見分ける主な方法を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  • プロフィール写真がネット上にある写真である
  • プロフィールの文面が他の人と被っている
  • SNSを始めて日が浅い・友達が少ない
  • 早い段階から積極的なアピールをしてくる
  • お金が必要になる出来事やトラブルが頻繁に起こる
  • プロフィール写真がネット上にある写真である

    国際ロマンス詐欺師がSNSやマッチングアプリに使用するプロフィール写真は、ネット上で無断ダウンロードしていることが多く、関係のない人やモデルなどの写真である可能性が高いため、画像検索すると見分けられることがあります。
    PCやスマホで画像検索をかけ、同じ写真が多数上がってくる場合は詐欺師の可能性がありますので注意しましょう。
    また、人物の写真のみではなく、風景や各国の食事などの写真にも注意しましょう。いるはずの国にないものが写っている場合は嘘をついている可能性が高いと言えます。

    プロフィールの文面が他の人と被っている

    写真とともに見極めが必要なのが、プロフィールの文面です。
    国際ロマンス詐欺師はアカウントを複数用意しているため、写真を変えて同じ文面のプロフィールを使っていることがあります。
    別のアカウントで同じようなプロフィールの文面を見た場合は注意した方が良いでしょう。
    また、「軍人」「医者」「金融関係」「実業家」などを名乗っている場合や、「離婚して小さい子供がいる」「結婚に前向き」などをプロフィールに載せていることが多いという特徴もありますので注意が必要です。

    SNSを始めて日が浅い・友達が少ない

    国際ロマンス詐欺はSNSなどのアカウントを複数持ち、トラブルがあればすぐに削除してまた別のアカウントを使用しています。
    そのため1つのアカウントを継続することが少なく、SNSを始めて日が浅いことが多いでしょう。
    また、身元がわからないようにするため、友達申請を出したり受け入れることも少なくしている場合が多いことも特徴です。
    知らない外国人からメッセージが来た場合は、SNSを始めた日と友達の人数をチェックしてみましょう。

    早い段階から積極的なアピールをしてくる

    国際ロマンス詐欺は知り合ってから恋愛関係に発展させるまでの時間が短く、すぐに熱烈な愛の言葉を伝えてきます。
    先ほど紹介した3例目にもあるように、1日に数十件もメッセージを送られてくる生活が何日も続くと、はじめは意識していなかった相手でも気になってそのうち恋愛感情に移行することが国際ロマンス詐欺の巧妙な手口です。
    知り合ってすぐに「好きになった」「愛してる」などを頻繁に伝えてくる相手には、詐欺の可能性を疑ってもいいでしょう。

    お金が必要になる出来事やトラブルが頻繁に起こる

    詐欺師の目的はお金を騙し取ることなので、ターゲットに恋愛感情が生じたことがわかるとすぐにお金を要求してきます。
    事例では「生活費が足りない」「現金を郵送するのに保証金が必要」「兵役中負傷し、軍を辞めるのにお金が必要」などの理由でしたが、他にも「子供が病気」「結婚後の生活のために投資を使用」などと言った様々な理由があります。
    1回お金を送ると、さらにトラブルが起こりお金が必要な事態に陥って再びお金を要求されると言ったことが繰り返されます。
    理由があっても結婚前にお金を要求する相手のことは、詐欺以前に結婚相手として相応しいか見極めた方がいいのではないでしょうか。

    国際ロマンス詐欺の被害にあったら?対処法について


    「自分は絶対に国際ロマンス詐欺の被害に遭わない」と思っていても、詐欺師の巧妙な手口により気づいた時にはお金を渡してしまっていた。というのが多くの被害者の体験談にあります。
    実際に国際ロマンス詐欺の被害に遭ってしまったらどう対処したら良いのでしょうか。
    以下に、被害に遭った場合すぐにやるべきことをまとめました。
    自分が被害に遭った場合はもちろん、周りに被害に遭ってしまった人がいたら是非教えてすぐに実践するようすすめましょう。

  • 証拠になりそうなものを残しておく
  • 警察に相談して被害届を提出する
  • SNSなどで同じような被害にあった人を見つける
  • 信頼できる弁護士に相談してみる
  • 証拠になりそうなものを残しておく

    国際ロマンス詐欺師の連絡手段は主にSNSやコミュニケーションツールのため、詐欺に気づかれた途端アカウントやメールアドレスは削除してしまいます。
    詐欺と気づいたらすぐに相手を問い詰めたいと思うでしょうが、できるだけ相手の情報を記録で残しておきましょう。
    アカウントが削除された後でも、メッセージのやり取りや送金先情報や日時などがはっきりわかるように証拠としてまとめておくことが大切です。
    相手が送ってきた写真なども証拠や身元を探すのに役立つことがありますので削除せず保管しておきましょう。

    警察に相談して被害届を提出する

    実際にお金を渡してしまったという事実がある場合は、警察に被害届を提出しましょう。
    その際に証拠をなるべく多く添えることで、事件の内容が詳しく分かりますのでできるだけ持参することをおすすめします。
    国際ロマンス詐欺はネットの中でやりとりをしていることや、外国人や外国在住の詐欺師が犯行を行なっていることから身元の判明が難しく、被害届を提出しても捜査がなかなか進まないこともあるようですが、1例目のように容疑者を国際手配して逮捕に至ることもあります。
    まずは警察に被害届の提出と相談をして、さらにできることを始めましょう。

    SNSなどで同じような被害にあった人を見つける

    国際ロマンス詐欺はグループでの犯行が多く、何人もターゲットを見つけては詐欺行為を繰り返しています。
    そのため手口や状況を発信し、同じグループの被害者を探して一緒に警察に行くことも早期解決のきっかけになることがあります。
    自分は知らなかった情報を持っている被害者がいれば、犯人の身元捜査にプラスになりますし、更なる詐欺被害の拡大防止にもなる可能性がありますので、自分で発信するのが難しい場合は同じような被害について検索して参加することも検討してみることをおすすめします

    信頼できる弁護士に相談してみる

    被害届を出し、犯人を見つけるために警察に届け出るのはもちろんですが、返金や訴訟に関しては弁護士に相談することも大切です。
    国際ロマンス詐欺の相談実績が多い弁護士であれば、外国に捜査が及んだ場合の対策やネット上の身元調査に詳しいことが多く、相談することで犯人逮捕や返金の可能性についても聞けるでしょう。
    弁護士に依頼するのに費用が心配、という人もいるかもしれませんが、初回相談無料で話を聞いてくれる弁護士もたくさんいます。
    その中から国際ロマンス詐欺の相談実績が多い弁護士を探すことをおすすめします。

    まとめ|国際ロマンス詐欺で逮捕された事例もある


    SNSやマッチングアプリでの出会いが一般化して、タレントがマッチングアプリで出会って結婚したというニュースも聞かれるようになった昨今です。
    安心安全な出会いのためにも、国際ロマンス詐欺に遭わないよう注意することが必要です。
    しかし、実際詐欺に遭ってしまったらできるだけ証拠を集め、まずは警察に相談しましょう。
    国際ロマンス詐欺犯罪の逮捕実例の中から、犯人の傾向や対策などを導き出し相談に乗ってもらえるでしょう。


    局長
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